hide98's blog

くうねるあそぶ。で過ごしたい。が。

Zガンダムの最後でカミーユの精神が崩壊したわけ。劇場版で崩壊しなかったわけ。

カミーユは鬱積したものを自分自身だけで抱え込んだ挙句、視線も自分自身だけに向かって、心が壊れてしまう。劇場版では人との関わり方、視線の持ち方が変わって心が壊れずに済んだ。ということのようです。
鬱積してぐちゃぐちゃになって、ぶっ壊れるのが最初。リメイクで最初とは別の道(しかも良い方向)に進もうと変わるのはエヴァと一緒の作り方かもしれません。監督自体の心のあり方が作品に投影されて、最初はぶっこわれたけど前向きになってリメイクというあたりもかなり同じような。

映画Zガンダム論 ラストは何が衝撃なのか
http://homepage3.nifty.com/mana/gundam-z-movie-ron.html

Zガンダムの作成後監督は本当に心の病に掛かってしまったとか。

TV版を見てから劇場版を見ると違いを探すのに集中してしまって、そこにどんな意図があるとかまで考えが回らなくなってしまう。見終わってしばらくして考察を読むとなるほどと納得できます。



それにしてもガンダムエヴァと主人公は着実に歩み出しているのに、自分はあまりにも変わっていないんじゃないかと感じてしまいます。未だに思春期のころぐるぐる回っていたところを大回りにまだ回っているだけなんじゃないか、と。



学ぶということは、他者をとりこむことで、自己に他者を投影することである。となると、自己はひとりではないし、また、他者が自己のものを学んでくれて、吸収してくれるなら、そこにも自己がいることになる。

これは、多重人格論ではなく、このように統合されているという認識が強固であれば、専制的な意志の統合とはちがうものになる。これはかなり長いあいだ誤解されるだろうが、統治論とか管理ではないかたちのニュータイプ化として認識される時代はくるだろう。


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